二月三日の節分
(2021年は2月2日となります)
彼にとって
それは一年で一番「気重」な日
『鬼の根付』2016
黄楊
ヤシャ染め
3.2 ✖️ 3.3 ✖️ 3.0 cm
〜内山コレクション 蔵〜
黄楊
ヤシャ染め
3.2 ✖️ 3.3 ✖️ 3.0 cm
〜内山コレクション 蔵〜
粋な細身の革の煙草入れを
腰の帯に留め付けている
「鬼の根付」
普段はじっと動かずに
その重要任務をこなしている彼ですが
実は誰も見ていないところでは
背中の紐の届く範囲で意外と自由に動いていたりするのです。
しかし今日は煙草入れに座り込んで何やら思案げな様子…
腰の帯に留め付けている
「鬼の根付」
普段はじっと動かずに
その重要任務をこなしている彼ですが
実は誰も見ていないところでは
背中の紐の届く範囲で意外と自由に動いていたりするのです。
しかし今日は煙草入れに座り込んで何やら思案げな様子…
豆を投げられるのが哀しくて、
〇〇年前に自ら「根付」に身を変えたものの、
やはりこの日が近づくとちょっと元気がなくなるようで…
と、そんな想像も楽しめる
「鬼の根付」の
根付です
〇〇年前に自ら「根付」に身を変えたものの、
やはりこの日が近づくとちょっと元気がなくなるようで…
と、そんな想像も楽しめる
「鬼の根付」の
根付です
そう、
「立身出世」を書いた
あの話を連想させる
とても縁起の良い “ 提げ物揃え ” の一員に
自分が加わっていることを
この鬼はまだ知らないのかもしれません
「立身出世」を書いた
あの話を連想させる
とても縁起の良い “ 提げ物揃え ” の一員に
自分が加わっていることを
この鬼はまだ知らないのかもしれません
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根付師 陽佳 YOKA Mukaida
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鳥好きです。
それなのに意外と鳥の根付を
あまり創ってないことに気がつきました…
なぜ?と考えてみたところ、
おそらくですが
鳥は翼と脚のまとめ方が難しいのかと。
いわゆる鳥の“彫刻”でしたら、
いかようにも翼と脚を自由に伸ばせるのですが、
“根付”となりますと突起部分がなく、
掌におさまるフォルムにデフォルメ
させなければならないので、
かなり難易度が高くなります。
いかに違和感なくデフォルメさせて
根付という形態に魅力的にまとめ上げるかが、
苦しくもあり、
楽しくもあり、
根付師としての永遠の課題かもしれません。
数少ない鳥の根付の中から、
鳥好きには堪らない可愛い子を
DATA
『小櫻』2010
3.4 × 2.6. × 2.1cm
〜京都清宗根付館 所蔵〜
あえて特定の種類の鳥にはせず、
頭の中にある
「ちょっとイタズラな可愛い小鳥」
をイメージした作品です。
櫻の季節になると、
鳥が食い切った櫻の花の部分が
よく落ちております。
我が家の近くでは
ワカケホンセイインコやズズメが
花を咥えては落としている姿をみかけるのですが
そのイメージから、
可愛いインコの幼鳥が
咲き始めの櫻花を口に咥えて
コロンと転がって遊んでいる様子を
根付にしました。
これから咲く花を啄ばんでしまったのを見られ、
怒られると思ったのか
思わず左の翼で
ちょっと顔を隠すような仕種をさせてみました。
左羽に櫻の花びらを薄ピンク色の貝で象嵌し、
そこに銘を入れています
紐通しの二つの穴のうち、
結び目を収める大きい紐溜め用の穴は
羽の流れと違和感がないようにあえて有機的な楕円形に
根付として腰につけておさまりが良いのはもちろん、
女性が首から提げて身に付けられるよう
バランスを考えて穴を開けてあります。
そして何よりどの角度から見ても
鳥好きにはたまらない可愛いさ
また、鳥の根付を創りたくなってきました…
♦︎新しいPC操作にも少しずつ慣れてきました。次回はひきつづき根付、もしくはひさびさに篆刻を、あまり間をあけずにアップしたいと思っております。