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根付の豆知識
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『眼』の表現方法の一つに、「象嵌(ぞうがん)」があります。
人物や動物の根付には『眼』があり、
その根付の“表情”を表現する重要なポイントです。
その根付の“表情”を表現する重要なポイントです。
≪象嵌(ぞうがん)とは・・・≫
ある素材に別の素材を嵌め込む技法の事で、
その素材によって
「木象嵌」、「金象嵌」、「貝象嵌」など
細かく呼び分けますが、
根付では色々な素材を使いますので
全般に『象嵌』という言葉をよく使います。
その素材によって
「木象嵌」、「金象嵌」、「貝象嵌」など
細かく呼び分けますが、
根付では色々な素材を使いますので
全般に『象嵌』という言葉をよく使います。
眼玉の表現方法の一つとして象嵌を用いることがありますが、
4cm程度の根付に入れる眼玉の大きさとなると、
直径2~3mmの眼玉というのが良くあるサイズです。
4cm程度の根付に入れる眼玉の大きさとなると、
直径2~3mmの眼玉というのが良くあるサイズです。
眼玉の作り方も、色々ありますがここでは比較的一般的な、
眼球を半透明な素材つくり、瞳となる部分穴を開け、
そこに黒い素材を嵌め込むタイプをザックリとご紹介します。
眼球を半透明な素材つくり、瞳となる部分穴を開け、
そこに黒い素材を嵌め込むタイプをザックリとご紹介します。
眼玉が出来るまで
を簡単にイラストで説明すると
眼球の素材となる『べっ甲』
欠けた古い櫛などを糸ノコギリで切り抜いて使います
黒い瞳の素材となる『ヘゴ』
瞳のサイズまで細く削って、眼球の穴に嵌め込みます
出来上がった眼球・・・
これは比較的大きいので作りやすいサイズです
色々な象嵌材のストック箱
1mm以下でも象嵌には必要ですので、
小さな小さな欠片も大事に保存してあります。
小さな小さな欠片も大事に保存してあります。
眼玉の作り方も、「八方にらみ」という裏から穴を開けて表現する方法や仏像彫刻に用いられる目玉の方法などまだまだ他にも色々ありますが、まずは今回はこの方法を・・・
◆次回は・・・根付or篆刻
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“差根付(さしねつけ)”とは、根付の形態の一つです
刀や扇子を帯(男性用)に差すのと同じように、
根付を帯の上から差して装着します。
この場合の根付は帯の下でゴロゴロしない程度の厚みで細長く、
上部に紐を通す “ 紐穴(ひもあな) ” があります。
●上下に突起部分があるタイプ(下記図 左側のその1)と
※厳密にいうとこのタイプは『帯挟根付(おびはさみ)』となりますが…
●帯に差すタイプ(下記図 中央のその2)があります。
帯の下をくぐらせて帯上にだす一般的な手のひらサイズの根付とは、
装着方法が異なります。(下記図 右側)
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「 根付(ねつけ)」は、着物文化の江戸時代に巾着や印籠(いんろう)や煙草入れなどを帯から紐(ひも)で提げて携帯するための滑り止めです。
実用的用途から生まれた「根付」は、帯から容易に取りはずして使えるという形態から、人目に触れる機会が多く、次第に様々な意匠の、凝った彫刻などを施したオシャレな装身具(おもに男性用)として発達し、幕末から明治期にかけて世界の美術コレクターの注目を集め収集された日本固有の美術工芸品で、洋服文化が発達し、日常的着物文化が失われた現代においては“実用的要素をかねそなえた美術品”として発展しつつあります。
◆江戸時代の風俗を描いた屏風絵や浮世絵などを注意深く観てみると、帯から“巾着”や“印籠”や“煙草入れ”などを提げた人物が描かれています。
さらにもっと注意深くみると、提げ紐の根元の帯の上に「根付」を発見できることがありますので、是非見つけてみてください。
実用的用途から生まれた「根付」は、帯から容易に取りはずして使えるという形態から、人目に触れる機会が多く、次第に様々な意匠の、凝った彫刻などを施したオシャレな装身具(おもに男性用)として発達し、幕末から明治期にかけて世界の美術コレクターの注目を集め収集された日本固有の美術工芸品で、洋服文化が発達し、日常的着物文化が失われた現代においては“実用的要素をかねそなえた美術品”として発展しつつあります。
◆江戸時代の風俗を描いた屏風絵や浮世絵などを注意深く観てみると、帯から“巾着”や“印籠”や“煙草入れ”などを提げた人物が描かれています。
さらにもっと注意深くみると、提げ紐の根元の帯の上に「根付」を発見できることがありますので、是非見つけてみてください。