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根付師「陽佳」
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「 カピバラ 」 を根付にしました
DATA
『 加比葉羅 』 2009
象牙
象嵌なし
ヤシャ染、顔料
2.2 × 4.6 × 2.3 cm
~ 高円宮コレクション ~
『 加比葉羅 』 2009
象牙
象嵌なし
ヤシャ染、顔料
2.2 × 4.6 × 2.3 cm
~ 高円宮コレクション ~
世界一大きいネズミ 「 カピバラ 」
ネズミなのに尾が短く、モコモコした体に大きな顔と長い鼻
前足の指は4本なのに、後ろ足の指は3本・・・
しかも“水かき”がついている不思議な動物です
前足を交差し、ゆったりと寝そべって眠る姿に癒されます
◆次回は・・・??
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根付師「陽佳」
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白星を獲った “ 力士 ” の根付です
DATA
『 しろぼし 』 2008
象牙
象嵌なし
ヤシャ染、顔料
3.5 × 4.3 × 3.0 cm
~ 京都清宗根付館 蔵 ~
相撲の勝負で勝つことを 「 白星 ( しろぼし ) を獲る 」 と言います
その縁起の良い言葉を根付にしてみました
天空の白い星を太い両腕でがっちりと掴み、
日本の太い足で大地に踏ん張る勇ましい力士
日本の太い足で大地に踏ん張る勇ましい力士
クレーターのある白い星は白銀色に輝く 「 月 」 にも見えます
「 月 」 は 「 つき 」 の言葉に通じ、
「 月を掴む = ツキ をつかむ = 幸運をつかむ 」
という意味にも・・・
大きな星を2本の腕で支えながら、両足で立つという微妙なバランスも
見どころの一つです
見どころの一つです
小学一年の時に初めて国技館に行き、大きな大きなお相撲さんのお腹をポンと触らせてもらって以来、大の相撲ファンです!
◆次回は・・・動物??
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根付師「陽佳」
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唯一手元にある “ 自分用の根付 ” です
DATA
『 花うさぎ 』 2004
黄楊 ( つげ )
象嵌あり ( 鼈甲に金箔、あわび貝、へご )
ヤマモモ染、べんがら
2.8 × 3.7 × 2.6 cm
~ 作者蔵 ~
『 花うさぎ 』 2004
黄楊 ( つげ )
象嵌あり ( 鼈甲に金箔、あわび貝、へご )
ヤマモモ染、べんがら
2.8 × 3.7 × 2.6 cm
~ 作者蔵 ~
この「花うさぎ」は、根付の展示会場で根付のギャラリートークと実演を依頼され、根付が出来るまでを実際の大きさの実物で理解して頂こうと制作した行程見本。
黄楊の木の塊(かたまり)を彫り進めていき、根付が出来るまでを、
ザックリと4個の見本にしています。
“うさぎ”は可愛いイメージですが、この「花うさぎ」はあえて、
『爪もするどく、人間にコビを売らない辛口なうさぎ』のイメージで創っています。
「気軽に触らないで!」というこの“目つき”がポイント、
長い耳についている1枚の花びらが、唯一の可愛さです。
十五夜のお月見のお飾りの中に、「花うさぎ」を置いてみました。
月見団子の一番上の黄色いお団子が、満月のようです。
ギャラリートーク以外出番がないと可哀想なので、提げ物とセットにしてジーンズのベルトにくぐらせて、マイ根付として使っています。
●根付・・・『花うさぎ』 < 陽佳 作 >
●煙草入れ型提げ物ポーチ・・・『瑞雲』 < 小間物屋徳右ェ門 製 >
●緒締・・・鹿角あかね染 < 小間物屋徳右ェ門 製 >
●煙草入れ型提げ物ポーチ・・・『瑞雲』 < 小間物屋徳右ェ門 製 >
●緒締・・・鹿角あかね染 < 小間物屋徳右ェ門 製 >
瑞雲の前飾りとツクのある“革製の提げ物 ”( 小間物屋徳右ェ門 製 )には、
リップコンパクト等を入れて。
10年ほど使っていますので、全体に“なれ”が出できて何とも言えぬ色艶になってきました。
使うほどに味わいが出てくる・・・これも根付の楽しみの一つです。
◆次回・・・?
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根付師「陽佳」
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十五夜にピッタリな根付です
DATA
『月兎』 2013
象牙
象嵌あり(黄蝶貝)
ヤシャ染
4.0 × 4.0 × 3.2 cm
~ 個人蔵 ~
『月兎』 2013
象牙
象嵌あり(黄蝶貝)
ヤシャ染
4.0 × 4.0 × 3.2 cm
~ 個人蔵 ~
月に棲むとされる“兎(うさぎ)”
日本では、杵を手にして臼でお餅をつく姿が好まれますが
この根付には兎の姿が見えません・・・
月は常に同じ面が地球に向いているので、
地球からは月の裏側が見えないとのこと。
地球からは月の裏側が見えないとのこと。
そこで、根付の月をひっくり返してみると、
ナント!兎が餅つきを休んで、臼の上に座ってウトウトしています。
ナント!兎が餅つきを休んで、臼の上に座ってウトウトしています。
たまには、月の兎さんも見えない裏側でちょっとゆっくりして欲しい・・・
そんな想像を膨らませて根付にしてみました。
そんな想像を膨らませて根付にしてみました。
紐通し穴はウトウトする兎の手です。
紐を通すと、ちょうど紐を持ったまま眠っているように見えます。
正面の満月には縁起の良い瑞雲がかかり、裏に返すと月兎が眠っている。
◆次回・・・月見する兎?
Category :
こぼれ話
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幹周り170センチ以上はあろうイチョウの大木が庭に立っている。
乳(にゅう)と呼ばれる鍾乳石のようなおっぱいのある木だがギンナンは実らない。
ある早朝、その太い幹の中腹にひらひらとした白い小さい何かが貼りついているのに気が付いた。
近づいてみるとそれは脱皮したての半分透きとおった美しい虫の姿であった。
一瞬、蝉の脱皮かとも思ったが、よくみると蝉ではない。
触角は細く長く、誠に品の良い三角形の小顔、羽はまだ羽化直前で伸びきっていないため、全体の大きさと形はまだよくわからないが、かなり大きな羽を持つ虫と推測された。
その初々しい姿からは、子供の頃読んだイギリスの童話に登場する妖精 『 フェアリー』 のような清楚な雰囲気が漂ってくる。果たしてどのような虫なのだろうか。
このような羽化の様子は今まで見たことがない。
「もしかすると新種の虫発見!」
そんな妄想に駆られ、いつの間にかその白い半透明の妖精をビニール袋にそっと移し、ドキドキしながら家の中に入れてしまった。
美しい姿へと変身中の“レディー”の姿をあまりジロジロ見るのは失礼かと思い、薄暗がりの玄関の棚の上にそっとその袋を置き、期待に胸を躍らせながら別室で待つこと1時間。
純白のウエディングドレスに身を包んだ花嫁に対面する新郎のように、ドギマギしながら薄暗がりの棚の上のビニールをそっと覗き込むと、目に映るのは黒光りした扁平な物体がただ一つ、誰もが良く知る “ アイツ ” !であった。
一瞬何が起こったのか良く呑み込めないまま、とっさに確認してみたがビニール袋に穴はなし、どう考えてもあの白い妖精がこの黒い悪魔に変身した以外考えられなかった。
平素ならその姿を見かけ次第すぐにお決まりの行動に出るのだが、あまりの衝撃にとてもそのような事は出来ず、庭に帰ってもらうしかなかった。
もしもこの体色が黒ではなく爽やかな緑色だったならば、“ アイツ ” の運命もまた違っていただろうにと思われてならない。
その日以来、“ アイツ ” を見る眼が少しだけ変わったことは確かである。
◆さすがに “ アイツ ” をモデルにした根付はありませんので・・・
“ 妖精 ” の根付を!
“ 妖精 ” の根付を!
“ 蝶の精 ” をイメージした根付
DATA
『 胡蝶 ( こちょう )』 2004
黄楊(つげ)
象嵌あり (アワビ貝 )
ヤシャ染、べんがら、顔料
1.5 × 4.5 × 2.0 cm
~ 京都清宗根付館 所蔵 ~
『 胡蝶 ( こちょう )』 2004
黄楊(つげ)
象嵌あり (アワビ貝 )
ヤシャ染、べんがら、顔料
1.5 × 4.5 × 2.0 cm
~ 京都清宗根付館 所蔵 ~
◆モデルは庭にくる様々な “ 蝶 ” たちです。


※次回は・・・季節に合わせて