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『根付師 陽佳』、ときどき「湖蝶」、ところにより「桃生蛙子」

根付作品を中心に篆刻作品や書作品を自分で撮った記録写真とともに紹介しております。

Category :  根付師「陽佳」
tag : 

 茶色い毛をした可愛い仔ウサギの根付です

© 陽佳 2010「仔兎」DH000113.jpg 

DATA
『 仔兎 』  2010
象牙
象嵌あり ( ヘゴ )
ヤシャ染
3.2 × 3.0 × 2.4 cm
~ 個人蔵 ~



ウサギの根付というと、
“白い毛に赤い瞳”をよく見かけますが、
あえて茶色い毛に黒い瞳のウサギに・・・

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シンプルでありながら、存在感のある正統派な根付
© 陽佳 2010「仔兎」DH000129.jpg 



これこそ掌の中で可愛がって欲しい根付です!
© 陽佳 2010「仔兎」DH000130.jpg  


© 陽佳 2010「仔兎」DH000131.jpg 




◆次回は・・・?



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Category :  根付師「陽佳」
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ある1つの材料の塊(かたまり)から、
根付が生まれるまでの記録の一部です


使っている道具の紹介はまた後日という事で、
今回は製作の途中途中で撮った記録写真をアップしております




© 陽佳 2010「仔兎」DH000077.jpg 
●まずは、象牙の塊(かたまり)から

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●全体の大まかなフォルムを彫りだして


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●裏側に鉛筆で紐通し穴の位置のアタリをつけて

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●少しずつ、少しずつ、彫りすすめてカタチを出していき

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●眼の位置のアタリを鉛筆でつけて、全体の毛流れを彫り

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●そして裏側の “ 紐通し穴 ” 彫り開けます

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●顔の表情も少しずつ彫りすすめ

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●ようやく眼を象嵌(ぞうがん)する穴を開けます

© 陽佳 2010「仔兎」DH000105.jpg 


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●色染めにはいる一歩手前の状態




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●ヤシャで全体を濃いめに染めあげたところで、眼にヘゴを嵌め込み(象嵌)ます

© 陽佳 2010「仔兎」DH000108.jpg 
●紐穴の中等、一緒に染まってしまった所を丁寧に磨いて象牙の地肌色を出し

© 陽佳 2010「仔兎」DH000110.jpg 
●細かい毛並を彫って(毛彫)、毛色のグラデーションを少しずつ出していきます


© 陽佳 2010「仔兎」DH000111.jpg 


© 陽佳 2010「仔兎」DH000112.jpg 
●眼に嵌め込んだヘゴを削っていって自然眼の玉に形を整えます


ヘゴとは・・・シダ科の植物の幹の部分の名称で、真っ黒でツヤが出る為、根付では眼玉などの象嵌(ぞうがん)材料として用いられます。



根付の出来るまでの膨大な工程の、
ほんの一部をかいつまんで並べてみましたが、
「根付って、こんな風に創っているんだ・・・」と
ちょっとでも感じていただければ幸いです


◆次回はひきつづき完成作品を・・・



Category :  根付師「陽佳」
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僕は “ お留守番ぎらい ” です

© 陽佳 2009「しらんぷり」DH000166.jpg 
DATA
『 しらんぷり 』  2009
象牙
象嵌あり
( 眼玉:ヘゴ、携帯:黒蝶貝 )
ヤシャ染
1.3 × 4.0 × 2.3  cm
~  高円宮コレクション  ~



ボストンテリアの子犬です
実はそのお腹の下に“あるモノ”を隠しているのですが、
素知らぬ顔をして 「 しらんぷり 」 しています
© 陽佳 2009「しらんぷり」DH000172.jpg 


© 陽佳 2009「しらんぷり」DH000167.jpg 


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© 陽佳 2009「しらんぷり」DH000170.jpg 


© 陽佳 2009「しらんぷり」DH000171.jpg 




寂しがり屋の子犬は、
飼い主さんがお出かけするのを何とか阻止しようと、
いつも持って出る“携帯電話”をお腹の下に隠しました・・・
© 陽佳 2009「しらんぷり」DH000173.jpg 




「 僕は何にも隠してないよ・・・何も知らないよ 」

という顔をしていますが、飼い主さんにはバレバレ


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© 陽佳 2009「しらんぷり」DH000179.jpg 
 
まったくもって愛嬌たっぷりの子犬です



注 : 携帯電話は創作当時に流通していた二つ折れタイプです。


◆次回・・・?



Category :  根付師「陽佳」
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 仏のような優しい心を持つ『鬼』の根付です

© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000143.jpg 
DATA
『 鬼面仏心 』  2009
黄楊 ( つげ )
象嵌あり ( ヘゴ )
ヤシャ染、べんがら、胡粉
3.5 × 2.6 × 2.4 cm
~ 個人蔵 ~



「 鬼面仏心 (きめんぶっしん) 」という言葉があります
読んで字のごとく、外見は『鬼』でも、心は『仏』のようだという意味の言葉です

“ 実際の本当の鬼であっても、心には「仏」が宿っている事がある・・・ ”
という思いを込め、根付で表現してみました
© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000155.jpg 
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© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000158.jpg 
© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000159.jpg 
© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000160.jpg 
© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000161.jpg 


古い有名な仏像などには、
顔が割れて中からまた別の顔が現れるものとか、
胸が割れて別の顔が見えるものなど、
昔から用いられている表現方法です。

仏像好きの方は、すぐ思い浮かぶものがあるのではないでしょうか・・・

© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000163.jpg 


座って凄みをきかせた鬼のお腹が裂け、
そこから仏様のお顔がチラリと垣間見れます
外見や風評だけで、人や物事を判断してはいけない・・・
という教訓を(自分に)込めて創った作品です
© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000164.jpg 
© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000165.jpg 





この鬼は、自分の頭の中にある『鬼』のイメージを組みあわせて形にしました
「牛の角」、「豚の鼻」、「ギョロ眼」、「ちぢれた髪」、「虎皮の腰巻」、
「3本爪の手」、「2本爪の足」、「赤みがかったザラザラした皮膚」、「鋭い牙」etc.
© 陽佳 2009「鬼面仏心」DH000144.jpg 




◆次回は・・・根付orそれとも?





Category :  書&篆刻「湖蝶」
tag : 
 
木の印も好きですが、石印材もとても好きです

© 湖蝶 2014 篆刻1403866319737.jpg 


最近は木の印を作ることが多くなりましたが、やはり石の持つあの独特の魅力がたまらなく、石を取り出しては撫でたり眺めたり…

あのヒヤッとした感触、ツヤ、千差万別の色。

手に持ったり、並べたりして眺めながら何時間でも楽しく過ごせます。

石印材を使ってご注文の印2顆を彫りあげた時の仕事場の風景から・・・。


◆次回は・・・根付




Category :  小間物屋 徳右ェ門
tag : 


 本が好き、特に“文庫本”が好き

好きな本を、お気に入りのブックカバーで包むのが好き


本好きのことを『本の虫』というので、手触りの心地よいお気に入りの布で作ったブックカバーに、大好きな 『 虫 』 の飾りをつけました。

これぞまさに 『 本の虫 』

© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0620.JPG 


© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0622.JPG 
© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0621.JPG 
※ 蝉の飾りのモデルはもちろん 『 ジロー』
© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0625.JPG 
© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0624.JPG 




© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0626.JPG 



この本にはどの『本の虫』が似合うか・・・考えながらブックカバーを選ぶ楽しさ♪
© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0629.JPG  

小間物屋 徳右ェ門 特製 ブックカバー

© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0635.JPG 
DATA
『本の虫~蝉・蝶~』 2007
木綿布(蝉)、正絹布(蝶)
飾り・・・象牙にヤシャ染
~ 個人蔵 ~



© 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0633.JPG   © 小間物屋 徳右ェ門 2007 特製ブックカバー「本の虫」DSC_0634.JPG 

●小間物屋徳右ェ門 (こまものや とくえもん) とは・・・ ●
母と2人で立ち上げた、和風小物雑貨の母娘の手作りオリジナルブランド。
根付師 陽佳 がデザインし、母が縫製を担当する母娘のコラボレーション作品。
陽佳の彫刻した牙角類や木の飾りをワンポイントとした
実用小物等を不定期に発表。


© 小間物屋 徳右ェ門 2007 



◆次回は・・・?



プロフィール

根付師 陽佳

Author:根付師 陽佳
            
現代根付を創っています。

地下室で根付を創っている時は
『 根付師 陽佳 』(ねつけし ようか)

ときどき
「 湖 蝶 」(こちょう)
     の名で書や篆刻を創り。

ところにより
「 桃生 蛙子 」(ものう あこ)
    の名で詩や文章を創ります。

心を込めて創った作品を、自ら撮った記録写真。

その画像とともに、作品解説や創作エピソードなど少しずつ綴っていきたいと思います。

◆国際根付彫刻会 会長

◆神戸芸術工科大学 大学院
非常勤講師

◆NHK文化センタ―講師

◆朝日カルチャーセンタ―講師

◆よみうりカルチャー講師

◆和小物ブランド
「小間物屋 徳右ェ門」主催

◆大学の書道科を卒業後、
某S化粧品会社宣伝部に就職、
脱サラして根付師に。

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ご訪問ありがとうございます!
かなりのIT音痴ながらも『ブログ作成入門書』を片手になんとか開設にこぎつけ少しずつ作品の写真を紹介しておりましたが、親の介護でここしばらく更新がストッップしておりました。
2年近くの介護ブランクで、ブログ作成手順をすっかり忘れてしまいましたが、振り出しに戻ったつもりで再びブログ入門書を片手に更新を再スタートさせていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申しあげます。

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