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根付師「陽佳」
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1つの黄楊(つげ)の木の塊りが、
根付 「戦国駒 歩兵」
に変身するまでを、ほんのちょっとご紹介・・・
製作に集中していると記録写真を撮ることを忘れてしまうので
かなり端折った画像の羅列となりましたが、
根付の出来るまでの果てしない工程の一部を
少しでも想像していただければ幸いです。
かなり端折った画像の羅列となりましたが、
根付の出来るまでの果てしない工程の一部を
少しでも想像していただければ幸いです。
◆次回は・・・?
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根付師「陽佳」
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こんな将棋の駒があったら・・・
将棋盤の上を勝手気ままに動き回る駒たち
まずは、一番駒数の多い「歩兵」を根付にしてみました
DATA
『 戦国駒 歩兵 』 2014
黄楊 (つげ)
象嵌なし
ヤシャ染、べんがら
3.9 × 3.7 × 2.4 cm
~ 個人蔵 ~
『 戦国駒 歩兵 』 2014
黄楊 (つげ)
象嵌なし
ヤシャ染、べんがら
3.9 × 3.7 × 2.4 cm
~ 個人蔵 ~
「歩兵」の文字から連想されるのは、やはり戦国時代の足軽(あしがる)
簡素な陣笠(じんがさ)と胴(どう)を身に着けたその姿が
駒の後ろに見える気がします
駒の後ろに見える気がします
そこで、将棋の駒の「歩兵」を戦国時代の“歩兵”の姿になぞらえました
足軽姿の若者が不思議な笑みを浮かべながら
足を組んで座っています
将棋の「歩兵」の駒は、裏にかえすと「と金」と成り、
駒には「と」の文字が書かれています
ゆえに「歩兵」の駒の裏に居るこの若者は、
まさに「と金」であり、
身なりは足軽ですが“金”の働きをする≪金と成る≫人物・・・
まさに「と金」であり、
身なりは足軽ですが“金”の働きをする≪金と成る≫人物・・・
よく見ると、陣笠(じんがさ)と胴(どう)の合印(あいじるし)は
赤い「と」の文字が書かれています
※合印(あいじるし)とは・・・合戦中に敵と味方が判別できるようにつけられた印のこと
銘は実際の将棋駒の「銘」と同じ位置に・・・
紐通し穴は胴の側面から底にかけて違和感なく堂々と
◆次回、戦国駒の製作過程をほんの少々・・・
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根付の豆知識
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『眼』の表現方法の一つに、「象嵌(ぞうがん)」があります。
人物や動物の根付には『眼』があり、
その根付の“表情”を表現する重要なポイントです。
その根付の“表情”を表現する重要なポイントです。
≪象嵌(ぞうがん)とは・・・≫
ある素材に別の素材を嵌め込む技法の事で、
その素材によって
「木象嵌」、「金象嵌」、「貝象嵌」など
細かく呼び分けますが、
根付では色々な素材を使いますので
全般に『象嵌』という言葉をよく使います。
その素材によって
「木象嵌」、「金象嵌」、「貝象嵌」など
細かく呼び分けますが、
根付では色々な素材を使いますので
全般に『象嵌』という言葉をよく使います。
眼玉の表現方法の一つとして象嵌を用いることがありますが、
4cm程度の根付に入れる眼玉の大きさとなると、
直径2~3mmの眼玉というのが良くあるサイズです。
4cm程度の根付に入れる眼玉の大きさとなると、
直径2~3mmの眼玉というのが良くあるサイズです。
眼玉の作り方も、色々ありますがここでは比較的一般的な、
眼球を半透明な素材つくり、瞳となる部分穴を開け、
そこに黒い素材を嵌め込むタイプをザックリとご紹介します。
眼球を半透明な素材つくり、瞳となる部分穴を開け、
そこに黒い素材を嵌め込むタイプをザックリとご紹介します。
眼玉が出来るまで
を簡単にイラストで説明すると
眼球の素材となる『べっ甲』
欠けた古い櫛などを糸ノコギリで切り抜いて使います
黒い瞳の素材となる『ヘゴ』
瞳のサイズまで細く削って、眼球の穴に嵌め込みます
出来上がった眼球・・・
これは比較的大きいので作りやすいサイズです
色々な象嵌材のストック箱
1mm以下でも象嵌には必要ですので、
小さな小さな欠片も大事に保存してあります。
小さな小さな欠片も大事に保存してあります。
眼玉の作り方も、「八方にらみ」という裏から穴を開けて表現する方法や仏像彫刻に用いられる目玉の方法などまだまだ他にも色々ありますが、まずは今回はこの方法を・・・
◆次回は・・・根付or篆刻