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根付師「陽佳」
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包み紙をひろげてみると・・・
“浮世絵”が世界に知られるようになったきっかけの一つとして、
幕末から明治期にかけて海外に輸出された日本の陶磁器が
“浮世絵”で包んであったからとも言われています。
当時海外で人気の高かった陶磁器を
無雑作に包んでいるその紙を広げてみると、
なんと今まで見たこともない美しい絵が・・・
海外の人はさぞかしビックリしたことと思います。
無雑作に包んでいるその紙を広げてみると、
なんと今まで見たこともない美しい絵が・・・
海外の人はさぞかしビックリしたことと思います。
ゴッホやマネやモネの絵画などからも、
その影響力をうかがい知ることが出来るかと。
その影響力をうかがい知ることが出来るかと。
そこで、当時のその状態を創造して、根付にしました!
西洋化が進む当時の日本では“ 紙くず ”同然に扱われ、
“包み紙”として扱われていた浮世絵が、
世界へと旅立った最初の姿ともいえます。
“包み紙”として扱われていた浮世絵が、
世界へと旅立った最初の姿ともいえます。
DATA
『 包み紙 』 2011
象牙
象嵌なし
ヤシャ染め、べんがら
3.2 × 1.7 × 3.0 cm
~ 京都清宗根付館 所蔵 ~
品の良い色調で刷られた美人大首絵の浮世絵
絵が折れているのではっきりと読めませんが
“ ○○太夫 ”の文字がチラリと見えます
絵が折れているのではっきりと読めませんが
“ ○○太夫 ”の文字がチラリと見えます
極印(きわめいん)と呼ばれる丸い検閲印の下に
あえて銘 「陽佳」 の雅号を彫りこみました
あえて銘 「陽佳」 の雅号を彫りこみました
白磁に 「龍」 と 「瑞雲」 が鉄釉薬で描かれている品の良い器です
紐通しの穴は、包み紙の自然な折り目のスキマを利用します
「根付」も浮世絵と同じく、急激な西洋化の波にのまれ、
世界に誇れる日本独自の芸術でありながら
日本では見向きもされなくなった時期がありました・・・
しかし、海外の美術愛好家の眼にとまり、
そしてまた再び日本でも少しづつ人々を魅了し続けています。
◆次回は・・・
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