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根付師「陽佳」
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ちょっと変わった鹿?の根付
DATA
『 草鹿 (くさじし) 』 2007
象牙
象嵌あり (鼈甲に金箔)
ヤシャ染、茜染め
2.8 × 3.1 × 2.0 cm
~ 高円宮コレクション ~
* 『 旅する根付 』 (写真・文 高円宮妃久子殿下) 講談社 刊 掲載作品
弓道の儀式の一つである 『草鹿(くさじし』 は
古くは鎌倉時代にさかのぼり、
当時は“草”で鹿のカタチを模して作ったものを弓の的としていたようですが
現在は布で鹿のカタチの “ ぬいぐるみ” を作り、
それを的(まと)として儀式を執り行っています。
その可愛らしい布製の鹿のぬいぐるみの胴体には
決められた数の白い的の星が描かれており
さながら鹿の子紋様のようです
決められた数の白い的の星が描かれており
さながら鹿の子紋様のようです
ぬいぐるみは的として木枠にいつも4本の紐でつるされているので
「草鹿」くんもたまには地面に降りてゆっくりと座りたいのでは・・・
と思い、実物は“ぬいぐるみ”の鹿のヒモを解いて
ちょっと本物の鹿に立体化(実物化)し
その姿を根付にしてみました
「草鹿」くんもたまには地面に降りてゆっくりと座りたいのでは・・・
と思い、実物は“ぬいぐるみ”の鹿のヒモを解いて
ちょっと本物の鹿に立体化(実物化)し
その姿を根付にしてみました
角は布製の“ぬいぐるみ”のまま、あえてモコモコっとした形で
「草鹿」の的(まと)として木枠に吊るされている4本のヒモが
そのまま環からさがっています
キョトンとした鹿の表情がなんともユーモラスな、一風変わった「鹿」の根付です
◆次回は・・・
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