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「陽佳」の 装飾品
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秋色の髪飾りを・・・
DATA
御髪飾 『龍田川』 2007
象牙
象嵌あり(白蝶貝)
茜染め
サイズ : 未記録
~ 個人蔵 ~
着物姿にはもちろん
洋装にも合う
“ 秋の髪飾り ” です
茜(インド茜)という植物の根を煮出した染料で、
コトコト煮詰め、深紅の紅葉を思わせる色に染めました
コトコト煮詰め、深紅の紅葉を思わせる色に染めました
表には重なり合うモミジの葉を
そして裏には
水の流れを表す「流水紋」 (りゅうすいもん)
を彫ることで
<古今和歌集の在原業平の詠んだ歌>
『 ちはやぶる 神世も聞かず 竜田川
からくれないに みずくくるとは 』
からくれないに みずくくるとは 』
のイメージを表現しています
自分自身、着物を良く着るので、結った髪に自分で創った髪飾りをさしています。
一番心配なのは、髪飾りがいつの間にか落ちてしまうこと・・・
全体のボリューム感を損なわぬ範囲でできる限り薄くし、そして櫛の歯にかえしをつけて、結った髪から落ちにくいよう色々工夫して創るのがまた楽しみでもあります。
◆次回もひきつづき、秋の装飾品・・・
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根付師「陽佳」
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「苦」と「邪」を喰う、ありがたい鳥・・・
DATA
『 瑞鳥 苦邪喰 』 ( ずいちょう くじゃく ) 2007
黄楊 (つげ)
象嵌あり(アワビ貝、べっ甲に金箔)
ヤシャ染め
高さ 13.1cm
~高円宮コレクション~
※ 『旅する根付』 (写真・文 高円宮妃久子殿下) 講談社 刊 掲載作品
古来より “ くじゃく ” (孔雀)は
毒蛇を食べるとされることから、
「蛇」=『邪』を喰う鳥として
神格化(孔雀明王など)されてきました
毒蛇を食べるとされることから、
「蛇」=『邪』を喰う鳥として
神格化(孔雀明王など)されてきました
“ くじゃく ”の「 く 」= 『 苦 』 とかけ、
『 苦 』 も 『 邪 』 も喰べてくれる、
ありがたい 『 瑞鳥 』 というイメージを
差根付に表現しました
『 苦 』 も 『 邪 』 も喰べてくれる、
ありがたい 『 瑞鳥 』 というイメージを
差根付に表現しました
「 苦邪 (苦しみの蛇) 」を
鋭い爪を持つ足で捕まえて立つ
その荘厳な姿
鋭い爪を持つ足で捕まえて立つ
その荘厳な姿
「苦邪」(苦しみの蛇)をその鋭い爪を持つ足でしっかりと捕え
羽は羽毛を一枚一枚彫ることで、
シンプルなフォルムに重厚感を醸しだしています
凛とした厳しい表情でその足元を見つめる・・・
差根付なので、頭部の冠羽の穴が紐通し穴となっています
*“差根付(さしねつけ)”については、カテゴリ 「根付の豆知識」の2014/08/20の記事に詳しく説明しておりますのでご参照ください
◆次回は・・・根付?装飾品?