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根付師「陽佳」
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『愛犬』 を根付に
DATA
『愛犬○○号』 2009
象牙
象嵌あり (ヘゴ)
ヤシャ染め、岩絵具
4.1 × 2.5 × 1.7 cm
~ 個人蔵 ~
※愛犬のお名前を、あえて○○と伏せさせていただいております。
“ 愛犬の姿を根付に ”
というご依頼で7年前に創った
ブルドッグの根付です
というご依頼で7年前に創った
ブルドッグの根付です
出来る限り色んな角度からの写真を撮っていただき、
それを観ながら製作にとりかかるのですが、
すでにお写真を撮っていただけない場合は
できる限りお手持ちのお写真をお借りするか、
コピーしていただくかして製作にあたります。
それを観ながら製作にとりかかるのですが、
すでにお写真を撮っていただけない場合は
できる限りお手持ちのお写真をお借りするか、
コピーしていただくかして製作にあたります。
御依頼主様に直接お目に掛かれる時は、
写真のほかに
そのこの特徴やクセなどのお話をお伺いして、
イメージを膨らませ根付としての構図を決めていきます。
写真のほかに
そのこの特徴やクセなどのお話をお伺いして、
イメージを膨らませ根付としての構図を決めていきます。
同じ犬種でも、
毛色の出方は一匹一匹全く違いますので、
毛並の色の混ざり具合は
出来るだけ写真に忠実にリアルに創ります。
しかし、
さすがに寝そべってる真下からの写真は、
ガラス板の上にでも乗せて下から撮影しないと撮れないので、
真裏は骨格構造を頭に入れながら想像で彫るしか・・・
さすがに寝そべってる真下からの写真は、
ガラス板の上にでも乗せて下から撮影しないと撮れないので、
真裏は骨格構造を頭に入れながら想像で彫るしか・・・
普段創る根付は、
基本的に自分の作りたいイメージを根付という形に
“ひねり”を加えてまとめあげていくのですが、
このように実際の“肖像”を根付にする場合は、
違う意味での難しさがあります。
基本的に自分の作りたいイメージを根付という形に
“ひねり”を加えてまとめあげていくのですが、
このように実際の“肖像”を根付にする場合は、
違う意味での難しさがあります。
例えば、
耳がピンと立っているのが特徴である犬種の場合、
そのままに耳をたてて創ると、
耳が当たって欠けたり折れたりする危険性が出てきます。
根付は帯にくぐらせて腰に付けて装着する為、
引っかかって壊れやすい形状はタブーです。
かといって、
とがっている耳を倒すと
違う犬種になってしまう可能性もあり、
大いなるジレンマに陥ります。
耳がピンと立っているのが特徴である犬種の場合、
そのままに耳をたてて創ると、
耳が当たって欠けたり折れたりする危険性が出てきます。
根付は帯にくぐらせて腰に付けて装着する為、
引っかかって壊れやすい形状はタブーです。
かといって、
とがっている耳を倒すと
違う犬種になってしまう可能性もあり、
大いなるジレンマに陥ります。
ミニチュアの置物としての彫刻でしたら、
何の問題もないことが、
『根付』であるがゆえに
大きな壁になってしまうのです。
何の問題もないことが、
『根付』であるがゆえに
大きな壁になってしまうのです。
如何に、
違和感なく特徴を生かしつつ
根付として成立させるかは、
根付師の腕しだい・・・
違和感なく特徴を生かしつつ
根付として成立させるかは、
根付師の腕しだい・・・
どうしても根付にするには難しく、
お断りせざるを得ないこともありますが、
この作品は
御依頼主の方にとても喜んでいただけた
思い出深い作品です。
後日、
御依頼主の方にお目に掛かった時、
この愛犬ちゃんは、
その方のお手製の小さな座布団に
気持ちよさそうに乗っていました。
御依頼主の方にお目に掛かった時、
この愛犬ちゃんは、
その方のお手製の小さな座布団に
気持ちよさそうに乗っていました。
愛情たっぷり可愛がられている、
幸せな根付です。
幸せな根付です。
緑の布の上で撮影すると、
まるで芝生の上で寝そべっているようです!
◆次回は、気が付いたらたくさん創っているモチーフが・・・カエル図鑑?昆虫図鑑?
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