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『根付師 陽佳』、ときどき「湖蝶」、ところにより「桃生蛙子」

根付作品を中心に篆刻作品や書作品を自分で撮った記録写真とともに紹介しております。

Category :  根付師「陽佳」
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戦国駒シリーズ 第三弾!

「歩兵」、「角行」につづく駒は
「桂馬」

© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180163.jpg 

DATA
『 戦国駒 桂馬 』 2016
黄楊 (つげ)
象嵌なし
ヤシャ染め、べんがら
4.2 × 4.1 × 2.3 cm
~ 個人蔵 ~


将棋の駒の「桂馬」を
戦国の世を駆け抜けた
“馬”
になぞらえて根付にしました

馬鎧(甲冑)を身に付けたその姿は、
戦国武将にも引けを取らない存在感です

© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180164.jpg 
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© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180172.jpg 
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180173.jpg 

長いたてがみは、甲冑の邪魔にならぬよう
“ 編み込み ” に!
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180175.jpg 
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© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180181.jpg 
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180183.jpg 

今回は「桂馬」の馬の文字から、
ストレートに馬を連想し、
戦国武将同様に甲冑を身に纏わせました
 

実際、戦国時代から江戸にかけて、
馬鎧(甲冑)は実在していましたが、
やはり重さや動きにくさなどから実戦向きではなく、
威嚇や装飾的意味合いで使用されていたとか・・・

当初は鎖帷子のように重かったようですが、
だんだんと軽量化され、
革のパーツを麻布に縫い付けたタイプが
主流となったようです。


今回はそれをベースにイメージを膨らませ、
甲冑っぽくアレンジしてみました

© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180197.jpg 
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180204.jpg 
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180202.jpg 
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180203.jpg 

 
“馬面”と呼ばれる、
馬の顔に付ける鎧は、
武将の兜さながらに、
文字飾りをつけています。

もちろん、
「桂馬」が成って「成桂」の“金”になりますので
『金』の文字をつけています

© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180199.jpg 
  


東欧では、馬の身を
草原の中に隠す為に座らせる馬術が
古くからあるとか・・・
その姿をイメージして駒の上に座らせてみました
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180186.jpg 

銘は実際の将棋の駒の銘と同じ場所に
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180182.jpg 



将棋の駒では珍重される『虎斑(トラフ)』紋
御蔵島の黄楊材を使い、
ちょうど駒の表にトラフが出るような構図に
© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180201.jpg 



今回で3つ目の戦国駒シリーズ、
全ての駒がそろうまでまだまだ先は長そうです。

どのように表現するか考えるのが大変でもあり、
また楽しくもあり、それが面白くて堪りません。

© 陽佳 2016「戦国駒 桂馬」P5180192.jpg 


◆次回は・・・未定です。。




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気が付けば、カエルがこんなに・・・ 


差根付 『 茶杓 青かえる 』 
2004 鹿角
~個人蔵~

© 陽佳 2004「茶杓 青かえる」 029.jpg 
© 陽佳 2004「茶杓 青かえる」020.jpg 


根付 『 花の雨 』
2006 象牙
~個人蔵~

© 陽佳 2006「花の雨」 001.jpg 
© 陽佳 2006「花の雨」 002.jpg 
© 陽佳 2006「花の雨」 004.jpg 




根付 『 お玉蛙 』
2007 象牙
~個人蔵~
© 陽佳 2008「お玉蛙」DH000008.jpg 
© 陽佳 2008「お玉蛙」DH000018.jpg 



根付 『 芭蕉三句 』
2008 黄楊
*「第一回現代木彫根付公募展」最優秀賞受賞作品
© 陽佳 2008「芭蕉三句」DH000190.jpg 
© 陽佳 2008「芭蕉三句」DH000195.jpg 

提げ物前飾  『 蛙 ルアー 』
2008 象牙
~個人蔵~
© 陽佳 2008 提げ物前飾「蛙ルアー」DH000050.jpg 


提げ物前飾  『 泳ぐ蛙 』
2008 象牙
~個人蔵~
© 陽佳 2008 提げ物前飾「泳ぐ蛙」DH000178.jpg 


詳しい個々の作品解説は改めてアップさせていただきます。
今回は2004~2008年までざっと!


◆次回は、カエル図鑑その2、もしくは・・・


プロフィール

根付師 陽佳

Author:根付師 陽佳
            
現代根付を創っています。

地下室で根付を創っている時は
『 根付師 陽佳 』(ねつけし ようか)

ときどき
「 湖 蝶 」(こちょう)
     の名で書や篆刻を創り。

ところにより
「 桃生 蛙子 」(ものう あこ)
    の名で詩や文章を創ります。

心を込めて創った作品を、自ら撮った記録写真。

その画像とともに、作品解説や創作エピソードなど少しずつ綴っていきたいと思います。

◆国際根付彫刻会 会長

◆神戸芸術工科大学 大学院
非常勤講師

◆NHK文化センタ―講師

◆朝日カルチャーセンタ―講師

◆よみうりカルチャー講師

◆和小物ブランド
「小間物屋 徳右ェ門」主催

◆大学の書道科を卒業後、
某S化粧品会社宣伝部に就職、
脱サラして根付師に。

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マイブログへようこそ

ご訪問ありがとうございます!
かなりのIT音痴ながらも『ブログ作成入門書』を片手になんとか開設にこぎつけ少しずつ作品の写真を紹介しておりましたが、親の介護でここしばらく更新がストッップしておりました。
2年近くの介護ブランクで、ブログ作成手順をすっかり忘れてしまいましたが、振り出しに戻ったつもりで再びブログ入門書を片手に更新を再スタートさせていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申しあげます。

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