Category :
根付師「陽佳」
tag :
tag :
十七文字の言葉の中に
無限をとりこむ
『 俳句 』
無限をとりこむ
『 俳句 』
掌 (てのひら)の中に
無限をつめこむ
『 根付 』
無限をつめこむ
『 根付 』
どちらも日本独自の感性の賜物
その二つを融合すると
さらなる無限が・・・
さらなる無限が・・・
江戸の俳人
“ 小林一茶 ”
の俳句3つを
ギュッと凝縮して1つの根付に
“ 小林一茶 ”
の俳句3つを
ギュッと凝縮して1つの根付に
DATA
『 一茶三句 』 2014
鹿角
象嵌あり ( ヘゴ )
ヤシャ染め
3.9 × 3.1 × 3.4 cm
~ 個人蔵 ~
「蛙」・「蠅」・「福良雀」を
モチーフにしているので、
もう薄々はお判りかと…
と、言いましても
一茶はかなりの数の句を詠んでいるので、
それぞれのモチーフを詠んだ俳句は
一つ二つではありません
人それぞれ思い浮かべる句は違うかも。
ちなみに私がイメージしたのは
この三句です
一茶はかなりの数の句を詠んでいるので、
それぞれのモチーフを詠んだ俳句は
一つ二つではありません
人それぞれ思い浮かべる句は違うかも。
ちなみに私がイメージしたのは
この三句です
≪ 痩蛙 まけるな一茶 是にあり ≫
≪ やれ打な 蠅が手をすり 足をする ≫
≪ 我と来て 遊ぶや親の ない雀 ≫
根付のモチーフとして古くから好まれる
縁起の良い
「福良雀(ふくらすずめ)の根付」
の上に、
手足の長い痩せた蛙が
何やら考え深げに
腰を下ろし、
その蛙の背中には
一匹の蠅がとまっている
福良雀は
仔雀とわかるよう
クチバシは幼鳥の形に
仔雀とわかるよう
クチバシは幼鳥の形に
手をすり合わせて・・・
蛙と雀の黒い瞳は、
ヘゴという別素材を
嵌め込んでいます
鹿の角は、
『鬆(す)』と呼ばれる
血液が通っていた細かいスポンジ状の穴が
中にある構造なので、
その「す」を素材感として
いかに生かしながら
構図に組み入れていくかが、
難しくもあり
楽しくもあり
根付師としての
腕のみせどころかもしれません
◆次回は、ひきつづき俳句の根付その2?それとも…
スポンサーサイト