fc2ブログ

『根付師 陽佳』、ときどき「湖蝶」、ところにより「桃生蛙子」

根付作品を中心に篆刻作品や書作品を自分で撮った記録写真とともに紹介しております。

 

宝珠を掴み、天へと登っていく白龍
その姿を印の周囲に留めてみました


©️2011陽佳「玉龍」image259.jpg 


 DATA
篆刻印
「玉龍」2011
象牙
〜個人所蔵〜


瑞雲をかき分けながら
天空を駆け登る龍

その姿を
柔らかいフォルムの印の周りに
ぐるりと彫り出してみました



©️2011陽佳「玉龍」image257.jpg 

©️2011陽佳「玉龍」mage255.jpg 
©️2011陽佳「玉龍」mage253.jpg 

©️2011陽佳「玉龍」mage251.jpg 






©️2011陽佳「玉龍」image246.jpg 

印には、
押印するときの方向を確認するたの
「サグリ」と呼ばれるシルシがありますが

あたかも龍が天空に輝く玉を目指しているかのように
そのサグリを白蝶貝で象嵌しました

袴(ハカマ)【←印面を保護するカバー】は、
蓬莱山を据える台座のごとく、
品良く薄く仕立て、
正絹の小袋は
更紗風の柄の縮緬を使い
紫の組紐と合わせました

文房四宝は“筆墨硯紙”を指し示すので
「印」はそこには入りませんが、
印は古来よりただ押すだけの実用品としてのほか、
机に置いて眺めを楽しみ、
手で撫でてその感触を味わう
愛玩物でもありましたので、

そういう点では
「根付」
とごくごく近い気がいたします。


使う方がふと手にとり触って撫でて大事に育てていってくださる…

創り手としてはこんなに嬉しい事ございません




♦︎次回は季節に合った根付を…









スポンサーサイト



プロフィール

根付師 陽佳

Author:根付師 陽佳
            
現代根付を創っています。

地下室で根付を創っている時は
『 根付師 陽佳 』(ねつけし ようか)

ときどき
「 湖 蝶 」(こちょう)
     の名で書や篆刻を創り。

ところにより
「 桃生 蛙子 」(ものう あこ)
    の名で詩や文章を創ります。

心を込めて創った作品を、自ら撮った記録写真。

その画像とともに、作品解説や創作エピソードなど少しずつ綴っていきたいと思います。

◆国際根付彫刻会 会長

◆神戸芸術工科大学 大学院
非常勤講師

◆NHK文化センタ―講師

◆朝日カルチャーセンタ―講師

◆よみうりカルチャー講師

◆和小物ブランド
「小間物屋 徳右ェ門」主催

◆大学の書道科を卒業後、
某S化粧品会社宣伝部に就職、
脱サラして根付師に。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック

月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム

マイブログへようこそ

ご訪問ありがとうございます!
かなりのIT音痴ながらも『ブログ作成入門書』を片手になんとか開設にこぎつけ少しずつ作品の写真を紹介しておりましたが、親の介護でここしばらく更新がストッップしておりました。
2年近くの介護ブランクで、ブログ作成手順をすっかり忘れてしまいましたが、振り出しに戻ったつもりで再びブログ入門書を片手に更新を再スタートさせていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申しあげます。

RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
lit.link (各種SNSリンク先一覧)

QR

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: