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根付師「陽佳」
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子供の頃から「金魚」好きです
小さい頃、
夜店の金魚掬いで掬った金魚は
家の水槽の中で驚くほど大きくなりましたが、
美しい紅色はそのままに
育ってくれていた記憶があります
夜店の金魚掬いで掬った金魚は
家の水槽の中で驚くほど大きくなりましたが、
美しい紅色はそのままに
育ってくれていた記憶があります
長方形の水槽でしたので、
丸いガラスの金魚鉢の中で
ゆらゆらと尾ひれを漂わせている
金魚の姿に
あこがれがあり、
その姿のイメージ(妄想?)をカタチにしたのが
この根付
ゆらゆらと尾ひれを漂わせている
金魚の姿に
あこがれがあり、
その姿のイメージ(妄想?)をカタチにしたのが
この根付
『恋する金魚』2015
鹿角
天然染料仕上げ:茜染め、ヤシャ染め
象嵌:鼈甲、金箔、ヘゴ、白蝶貝
5.2 × 2.4 × 2.5 cm
〜個人所蔵〜
鹿角
天然染料仕上げ:茜染め、ヤシャ染め
象嵌:鼈甲、金箔、ヘゴ、白蝶貝
5.2 × 2.4 × 2.5 cm
〜個人所蔵〜
すずらんの花を逆さまにしたような
丸いガラスの鉢の水底で
ほおづえをつき
水面を見上げて物思いにふける
長い尾鰭の
美しい紅色の金魚
丸いガラスの鉢の水底で
ほおづえをつき
水面を見上げて物思いにふける
長い尾鰭の
美しい紅色の金魚
長い尾びれだけを水中にゆらゆらと漂わせる可憐な
“ 恋大き金魚 ” です
限られた材料の幅の中で、
水中に漂う尾びれの浮遊感を
根付としての強度を保持しつつ
どれだけ表現できるかが
この作品の課題でした
水中に漂う尾びれの浮遊感を
根付としての強度を保持しつつ
どれだけ表現できるかが
この作品の課題でした
金魚のフォルムの邪魔をしないような
自然な空間を生かした紐通し穴になっています
金魚鉢の外の世界に恋焦がれているのか、
それともガラス越しに見える何かに憧れているのか、
上目遣いに水面を見上げるその姿に
様々な想像が広がるかと
根付は四方八方どこから見ても
味わいがあるように彫刻を施されているのが
醍醐味の一つでもありますので、
お腹も鱗ビッシリです
果たして何枚の鱗を彫ったのか
うっかり忘れて数えておかなかったのですが、
鱗彫り好きとしては至福のモチーフです
うっかり忘れて数えておかなかったのですが、
鱗彫り好きとしては至福のモチーフです
金箔貼りの目玉がキラキラと水底で輝きます
根付師になってからかれこれ二十数年、
いくつもの“金魚の根付”を創っておりますが、
振り返ってみますと
「鹿の角」で創った金魚は
今のところこの作品一体かと
いくつもの“金魚の根付”を創っておりますが、
振り返ってみますと
「鹿の角」で創った金魚は
今のところこの作品一体かと
久しく金魚を彫ってないので、
この記事を書きながら
また鹿角で金魚を創りたくなってしまいました
この記事を書きながら
また鹿角で金魚を創りたくなってしまいました
◆スマホで撮った制作過程の画像は note の記事に投稿しておりますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。
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