『根付師 陽佳』、ときどき「湖蝶」、ところにより「桃生蛙子」

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Category :  根付師「陽佳」
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気が付けば、カエルがこんなに・・・ 


差根付 『 茶杓 青かえる 』 
2004 鹿角
~個人蔵~

© 陽佳 2004「茶杓 青かえる」 029.jpg 
© 陽佳 2004「茶杓 青かえる」020.jpg 


根付 『 花の雨 』
2006 象牙
~個人蔵~

© 陽佳 2006「花の雨」 001.jpg 
© 陽佳 2006「花の雨」 002.jpg 
© 陽佳 2006「花の雨」 004.jpg 




根付 『 お玉蛙 』
2007 象牙
~個人蔵~
© 陽佳 2008「お玉蛙」DH000008.jpg 
© 陽佳 2008「お玉蛙」DH000018.jpg 



根付 『 芭蕉三句 』
2008 黄楊
*「第一回現代木彫根付公募展」最優秀賞受賞作品
© 陽佳 2008「芭蕉三句」DH000190.jpg 
© 陽佳 2008「芭蕉三句」DH000195.jpg 

提げ物前飾  『 蛙 ルアー 』
2008 象牙
~個人蔵~
© 陽佳 2008 提げ物前飾「蛙ルアー」DH000050.jpg 


提げ物前飾  『 泳ぐ蛙 』
2008 象牙
~個人蔵~
© 陽佳 2008 提げ物前飾「泳ぐ蛙」DH000178.jpg 


詳しい個々の作品解説は改めてアップさせていただきます。
今回は2004~2008年までざっと!


◆次回は、カエル図鑑その2、もしくは・・・


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『愛犬』 を根付に

© 陽佳 2009「愛犬」DH000125.jpg 


DATA
『愛犬○○号』  2009
象牙
象嵌あり (ヘゴ)
ヤシャ染め、岩絵具
4.1 × 2.5 × 1.7 cm
~ 個人蔵 ~
※愛犬のお名前を、あえて○○と伏せさせていただいております。




“ 愛犬の姿を根付に ”
というご依頼で7年前に創った
ブルドッグの根付です


© 陽佳 2009「愛犬」DH000121.jpg 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000120.jpg 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000119.jpg 

© 陽佳 2009「愛犬」DH000118.jpg 
 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000117.jpg 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000116.jpg 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000114.jpg 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000114.jpg 

© 陽佳 2009「愛犬」DH000113.jpg 

 
出来る限り色んな角度からの写真を撮っていただき、
それを観ながら製作にとりかかるのですが、
すでにお写真を撮っていただけない場合は
できる限りお手持ちのお写真をお借りするか、
コピーしていただくかして製作にあたります。

御依頼主様に直接お目に掛かれる時は、
写真のほかに
そのこの特徴やクセなどのお話をお伺いして、
イメージを膨らませ根付としての構図を決めていきます。

同じ犬種でも、
毛色の出方は一匹一匹全く違いますので、
毛並の色の混ざり具合は
出来るだけ写真に忠実にリアルに創ります。
しかし、
さすがに寝そべってる真下からの写真は、
ガラス板の上にでも乗せて下から撮影しないと撮れないので、
真裏は骨格構造を頭に入れながら想像で彫るしか・・・
© 陽佳 2009「愛犬」DH000122.jpg 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000124.jpg 


普段創る根付は、
基本的に自分の作りたいイメージを根付という形に
“ひねり”を加えてまとめあげていくのですが、
このように実際の“肖像”を根付にする場合は、
違う意味での難しさがあります。
例えば、
耳がピンと立っているのが特徴である犬種の場合、
そのままに耳をたてて創ると、
耳が当たって欠けたり折れたりする危険性が出てきます。


根付は帯にくぐらせて腰に付けて装着する為、
引っかかって壊れやすい形状はタブーです。


かといって、
とがっている耳を倒すと
違う犬種になってしまう可能性もあり、
大いなるジレンマに陥ります。
ミニチュアの置物としての彫刻でしたら、
何の問題もないことが、
『根付』であるがゆえに
大きな壁になってしまうのです。
如何に、
違和感なく特徴を生かしつつ
根付として成立させるかは、
根付師の腕しだい・・・

どうしても根付にするには難しく、
お断りせざるを得ないこともありますが、
この作品は
御依頼主の方にとても喜んでいただけた
思い出深い作品です。
後日、
御依頼主の方にお目に掛かった時、
この愛犬ちゃんは、
その方のお手製の小さな座布団に
気持ちよさそうに乗っていました。
愛情たっぷり可愛がられている、
幸せな根付です。
© 陽佳 2009「愛犬」DH000127.jpg 
© 陽佳 2009「愛犬」DH000129.jpg 


緑の布の上で撮影すると、
まるで芝生の上で寝そべっているようです!



◆次回は、気が付いたらたくさん創っているモチーフが・・・カエル図鑑?昆虫図鑑?




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 “おひなさま” の根付

© 陽佳 2008「立雛」DH000008.jpg 

DATA
『立雛(たちびな)』 2008
象牙
象嵌あり (白蝶貝)
ヤシャ染め、茜染め
5.3 × 2.5 × 2.0 cm
~ 個人蔵 ~


古風な品格の立雛を根付にしました
© 陽佳 2008「立雛」DH000019.jpg 

男雛は立烏帽子(たてえぼし)に
直衣(のうし)と指貫(さしぬき)姿で、

女雛は揃いの柄の衣裳を
クルリと体に巻きつけた平安朝の姿です
© 陽佳 2008「立雛」DH000017.jpg 
© 陽佳 2008「立雛」DH000012.jpg 
© 陽佳 2008「立雛」DH000013.jpg 
© 陽佳 2008「立雛」DH000018.jpg 


掛け軸などに描かれている“立雛”は
2人並んで立っていますが、

あえて男雛が女雛をそっと包み込んで立つ、
仲睦まじい様子にしてみました

© 陽佳 2008「立雛」DH000016.jpg   


底面にそっとおかれた“結び文”が、
2人の和歌のやりとりを連想させます
© 陽佳 2008「立雛」DH000009.jpg 


衣裳の柄は、
雲取 ( くもとり ) に藤の花を組み合わせ、
白蝶貝の象嵌でアクセントをつけています
© 陽佳 2008「立雛」DH000011.jpg 


ちょっとすましたお顔が、
なんともいえず愛くるしい根付です
© 陽佳 2008「立雛」DH000010.jpg 


8年前に
“おひなさま”として
飾っても楽しめるような根付を
とのご希望で創った作品です

3月3日が近くなると、
今まで創った“根付雛”達がふと思い出されます・・・
© 陽佳 2008「立雛」DH000007.jpg 
© 陽佳 2008「立雛」DH000006.jpg 


◆次回は、犬の根付・・・



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 仙人の行方・・・


あの、蓬莱山の仙人は
鶴に乗ってどこへ出かけたのか。。


ここにいました!!

もう一つの「蓬莱山」で
そこの住人たる仙人と
のんびりと “碁” を打っています

© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000034.jpg  



≪蓬莱山の後日談≫

本来根付は、ポケットのない“きもの”を着て生活する際に、
煙草入れや巾着、印籠などを腰から提げて携帯する場合の
帯に引っ掛けるための留め具ですので、
紐通しの穴の位置は
根付の下に提げ物がぶら下がるように
考えて空けられています。

ですので、
根付自体を単体でカバンに提げて楽しむという事は
できない構造なのですが、
蓬莱山を所有するお客様から、
ぜひ蓬莱山をカバンに提げて楽しみたい
というご要望があったのです。
根付自体を提げるためには
根付上部中央に穴が無ければなりません、

さてどうしようかと思案に暮れていると、
“もしかしたら仙人の数だけ蓬莱山があるのかも…”
そんな、思いがふと浮かびました。
そこで、
根付「蓬莱山」の対(つい)となる、

もう一つの 提げれる“ 蓬莱山 ” を創ることに。

© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000042.jpg 
© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000043.jpg 
© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000044.jpg 
© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000036.jpg 

© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000038.jpg 


神亀の腹の「壽」の篆書文字も
書体をあえて変えてます
© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000037.jpg 

微妙な違いをだしつつも
左右対称のフォルムを意識し、
『対もの』感を醸し出しました。

© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000088.jpg   © 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000039.jpg 



そして、
なによりもあの不在だった仙人が、
もう一つの蓬莱山で
一緒に碁を打っているなんて。。。

© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000044.jpg 


二つ揃うことで、
ますます想像力がかきたてられます。

  
『根付』の新しい楽しみ方なのかも・・・
と気づかされた思い入れのある「対もの」作品です。

厳密に言うと、
この紐穴の空け位置では「根付」とは言えませんが・・・


© 陽佳 2009「神亀 蓬莱山」DH000024.jpg 

DATA
『神亀 蓬莱山』 2009
~ 個人所蔵 ~

 


◆次回は・・・思案中です。。







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 仙人が住み、不老不死の地とされる
「蓬莱山」

東の海のどこかに浮かぶその霊山は、
古代中国皇帝の憧れの地でもあり、
秘かに探させていたとの話も。


その、「蓬莱山」が
手のひらの中にあったとは…


© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000086.jpg 
 
DATA
『 蓬莱山(ほうらいさん)』 2009
マホガニー
象嵌なし
ヤシャ染め
3.8 × 3.2 × 2.4 cm
~ 個人蔵 ~


「蓬莱山」は
海に浮かぶ“島”or“山”ということから、
古代中国の天地を支える大亀(神亀)伝説と一体化し、
神亀が蓬莱山を背負っている姿でしばしば描かれ、
吉祥図として
現在もなお好まれています。

とても縁起の良いこの図柄を
手のひらの中に
凝縮して根付にしました

© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000088.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000089.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000090.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000091.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000092.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000093.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000094.jpg 
断崖にあく洞窟が「紐穴」になっています
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000095.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000096.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000097.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000098.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000099.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000100.jpg 


断崖から流れ落ちる“滝”は、
甲羅をつたい大海へとそそがれます
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000126.jpg 

その山は、
松・竹・梅が生え、
仙鶴(仙人を乗せて飛ぶ鶴のこと)が飛び交う、
不老不死の理想郷

長寿の象徴でもある
神亀の甲羅のウラ(亀の腹)の模様は、
あえて『壽』の篆書文字にし、
おめでたさ満載の根付に
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000110.jpg 



山には松竹梅の他、
仙人の棲む“建物”や、
“滝”、“東屋”、“橋”などが彫りこまれ、
じっと見ていると
自分もこの中に入り込み、
蓬莱山の住人になったような気がしてきます。
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000105.jpg  
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000106.jpg 
東屋の後ろに“梅”の木、断崖に“松”

© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000107.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000108.jpg 
仙人の棲む“建物”、横には“竹林”、そして“橋”
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000109.jpg 
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000104.jpg  
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000105.jpg 



≪イラスト入りの詳しい解説書の部分≫
むむ、どれが松竹梅??と思われた方はこちらをじっくりご覧ください

© 陽佳 2009「蓬莱山」説明書 DSC_2082.JPG 



「神亀」だけあって、厳しくも凛々しい表情
© 陽佳 2009「蓬莱山」DH000113.jpg 



残念ながら、
ここに棲む“仙人”は
鶴に乗ってどこかへお出かけのようで、
姿がみえません・・・




◆次回は、この「蓬莱山」の後日談を。。



プロフィール

根付師 陽佳

Author:根付師 陽佳
            
現代根付を創っています。

地下室で根付を創っている時は
『 根付師 陽佳 』(ねつけし ようか)

ときどき
「 湖 蝶 」(こちょう)
     の名で書や篆刻を創り。

ところにより
「 桃生 蛙子 」(ものう あこ)
    の名で詩や文章を創ります。

心を込めて創った作品を、自ら撮った記録写真。

その画像とともに、作品解説や創作エピソードなど少しずつ綴っていきたいと思います。

◆国際根付彫刻会 副会長

◆「小間物屋 徳右ェ門」主催

◆「虫」「鳥」「蛙」「爬虫類」好き

◆大学の書道科を卒業後、
某S化粧品会社宣伝部に就職、
脱サラして根付師に。

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かなりのIT音痴で『ブログ作成入門書』を片手になんとか開設にこぎつけました。
まだまだ操作不慣れで不手際も多々ありますが、少しずつ更新しながら改良していきたいと思います。

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